21世紀の戦場はサイバースペースと宇宙空間がトレンドなんじゃ!電子専門対処部隊こと自衛隊サイバー防衛隊、 その驚きの人材募集方法とは!

深刻化するサイバーテロと2014年3月に発足した自衛隊の電子専門対処部隊サイバー防衛隊とは!

映画「トランスフォーマー」には、アメリカ軍の通信システム系統が何者かの高度なサイバー攻撃でズタズタにされ、同軍の高官が「○○○の攻撃か?それとも○○か?」と憎々しげに言うシーンがあります。

しかし、映画のようなフィクションの世界だけでなく、現実の問題として世界では政府の機密情報の盗み取りや、各種インフラのシステムを破壊し、社会や経済を混乱させる目的で、ハッカーがインターネットを通じて政府の情報網へ侵入を図ろうとするケースが増加傾向です。

このような情勢を踏まえ、2014年3月、防衛省では新たな専門部隊として「サイバー防衛隊」を創設しました。同部隊は、自衛隊や防衛省の情報システムネットワークを外部からの攻撃から守るための専門部隊です。

当初は「サイバー空間防衛隊」との仮称で、今までの自衛隊の部隊名とは乖離した特異性のある名称なので、その「サイバー空間」であるインターネット上では多様な反応が起きており、とくに名称についての疑問が多くありました。

正式発足では名称から「空間」が無くなりました。

なお予算は133億円となっています。

前身部隊

過去においても自衛隊内にはサイバー攻撃対処部隊として陸自にシステム防護隊、さらに3自衛隊共同部隊である「自衛隊指揮通信システム隊」が存在していました。

これら既存の部隊を集約し、より強固な部隊としたのがサイバー防衛隊です。

情報スペシャリストを部外募集することも発表されています。

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本部隊の発足にあたり、新たに自衛隊の外部から、情報スペシャリストを募集することも発表されています。

自衛隊の公式発表では「経済産業省主催の関連イベントでハッカーをスカウトする」としているほか、自衛隊が独自に採用コンテストを開くことも予定しています。

また、外部から採用したハッカーの雇用形態については、数年の有期契約雇用を予定しています。

ただし、自衛隊の高い機密を扱う身分となるため、非常勤の特別職国家公務員という待遇ですが、戦闘員である「自衛官」ではなく、非戦闘員扱いの「防衛省専門職員」となると見られています。

なお、自衛隊では採用したハッカーの「モラル遵守」教育に重点をおくとしています。

特別な技術を持ったハッカーを国防の要を担う防衛省がスカウトするのは極めて異例で、彼らにどの程度の報酬が支払われるのか詳しくは不明です。

いずれにせよ、新しい技術に対応する部隊が求められているのが世界各国の軍隊の趨勢のようです。
参考web
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120907/421482/
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120930/ plc12093007230006-n1.htm

さて、この自衛隊の中のサイバーフォースにいち早く目を付けたのが作家の福田和代です。

本書サイバー・コマンドーは防衛省の中に編成されたサイバー犯罪捜査隊「サイバー・コマンドー」が中国からのサイバー攻撃に対処する様を描く近未来サスペンス。

神社の跡取りにして天才ハッカーという主人公の明神海斗をはじめ、個性あふれる自衛官が登場し、ハラハラドキドキ(し語)で目が離せません。