航空自衛隊の『影の飛行隊』こと飛行教導群は敵を演じる空自随一のアグレッサー部隊だ!



航空自衛隊 飛行教導群

空戦における調査研究と教育指導を目的とする航空自衛隊最強のエリート教官パイロット集団

航空自衛隊の中で最も優秀な操縦士のみなれるのが、2014年に航空総隊直轄の飛行教導隊から新編された航空戦術教導団隷下の「飛行教導群」。

同部隊はアグレッサー部隊とも呼ばれており、詮ずるところ、彼らの普段の任務は「敵役」です。それもかなり手ごわい強敵です。

飛行機を自分の手足のように動かすためには、まず計器飛行とアクロバットのマスターが基本であるとプロ・パイロットは言いますが、飛行教導隊の教官は航空自衛隊の中でも最高峰の技量を持っています。

この”教官集団”は全国各地の飛行隊を巡り、空の上で実際に模擬訓練をしながらパイロットに教育などの戦術指導を行うことを恒常任務としています。


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飛行教導群の使用機体は?

1981年に福岡の築城基地に編成された当時の飛行教導隊では、T2超音速練習機を主力として配備していました。性能的にはF86とF104の中間的な性能を持っており、T2練習機は両機種のつなぎとして使用されました。

通常の空自F-15はロービジと呼ばれる灰色の制空迷彩となっておりますが、彼らの現在の乗機は「わざと目立たせる」ために赤や青などのまだらの迷彩で塗られた副座のF-15DJになっています。

その鮮烈で挑発的なカラーリングは見る者に強烈なインパクトを与えます。

米軍にも同様の部隊「アグレッサー部隊」がありこれの日本版と言えます。

なお、米軍のアグレッサー部隊を主題としたコミック作品には笠原俊夫さんの「レッズ・イン・ブルー 」があります。

戦技競技会で全国の空自飛行隊と戦う!

戦技競技会は3自衛隊でそれぞれ行われる大規模な大会です。各隊員、各部隊がそれぞれの専門分野で能力を競い、技術を向上させ、士気を向上させるためのものです。

陸自では偵察技術、射撃、持久走、調理までさまざまな種目があります。

空自では戦闘機による空中戦からヘリの救難までが対象になっていますが、やはり戦闘機の戦況こそが命をかけた戦いという意味においては華でしょう。

ノーズアートとして描かれるキャラクターも逸品。新谷かおるや笠原俊夫など、そのスジのプロ漫画家が協力して公式のイラストを描いていました。スジが見たくてマニアが基地周辺にドッと押し掛け、熱心に撮影するほどでした。

飛行教導隊は仮想敵役として毎回、選ばれた各飛行隊のパイロットと戦闘機での空中戦で勝敗を付けます。

※参考文献 『学校で教えない自衛隊』荒木肇 著/並木書房 発行

なお自衛隊におけるアグレッサー部隊、つまり仮想敵部隊については陸上自衛隊にも部隊訓練評価隊が編成されています。同部隊は敵役を演じるために特別な迷彩服を着用し、特別な迷彩を施した専用車両を運用するところは航空自衛隊の飛行教導隊と同じです。


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