レトルト牛丼を機内の電子レンジでチン!?長時間の警戒監視飛行に就く自衛隊機内では機上食が配給される!美味いのか?旧日本軍の航空メシも紹介するぞっ!

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自衛隊の機上食は美味い?レトルトの牛丼、果てはワインや寿司まで(ただし上級国民のみ)

お次は自衛隊の航空機の機内で乗員が食べる料理、すなわち機上食をご紹介します。

民間の国際線で食べる機内食に比べると見劣りするかもしれませんが、味はもちろんとっても美味。

基本的に弁当スタイルか、レトルトパックスタイルになって機内に持ち込まれ、食前に機内の電熱器で温めて食べることもできますから、陸自の野戦食に比べると、ちょっとばかし豪華かもしれません。

とは言っても、機上食が喫食できるのは航空自衛隊では早期警戒管制機AWACSなどの乗員、海自ではP-3C哨戒機といった長時間飛行を命ぜられる航空機の乗員が主です。


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海上自衛隊の哨戒機P-3Cの乗員たちが機上で食うメシ

P-3Cの窓から。P-3Cの任務は海の上を8時間にわたって飛行する対潜哨戒という警戒監視活動。

P-3Cの任務は海の上を8時間にわたって飛行する対潜哨戒という警戒監視活動です。現代では外国の潜水艦や軍艦のみならず、海上のあらゆる民間船をも警戒対象としており、2018年の1月には経済制裁中の北朝鮮の船舶へ、中国船らしき船が石油を瀬取りしている現場を確認し、国連安保理制裁委員会に報告するなど戦果をあげています。

また、海上自衛隊では毎年、気象庁からの協力要請を受け、船舶の安全確保を目的に、青森県八戸市に所在する第2航空群が北海道稚内市の宗谷岬から東数百キロのオホーツク海で流氷観測を実施しています。

流氷観測任務中に海上自衛隊P-3Cのパイロットたちが食うメシは、海上自衛隊のイカリのマークのついた弁当。真っ白いオホーツク海の流氷を3000フィート上空から見ながら喫食する弁当は格別かもしれません。

通常、P-3Cの機内にはパイロットをはじめとして、機上整備員、戦術航法士、通信員、レーダー員、ソナー員といった乗員が10名から11名乗り込みます。

潜航中の潜水艦を探知するには機体後部からソノブイと呼ばれる使いきりの対潜水艦用音響捜索機器を海中に投下し、機上のソナー員がソノブイから送られてくるデータを元に解析します。また、海上の船舶に対しては乗員が見張り窓から双眼鏡を使って直接目視による監視とデジタル一眼レフカメラで写真撮影を行います。

当然、P-3Cの機内には乗員の作業効率を低下させさせないための簡易キッチンのほか、仮眠用の簡易ベッド、トイレまで備わっています(※桜林美佐さんによれば、P-3Cの機内ベッドが本来の目的で使われることはほとんどなく、もっぱら荷物用スペースになっているとのこと)。

同機にはお弁当を温めるための保温器が備わっていることも特徴で、これはいわゆる電子レンジではなく、電熱を使って食品を温めるものだということです。

航空自衛隊の早期警戒機および早期警戒管制機の乗組員が食うメシ

航空自衛隊のE-767 AWACS。オペレーターは長時間、レーダー画面とにらめっこ。画像典拠元 航空自衛隊公式サイトhttp://www.mod.go.jp/asdf/equipment/keikaiki/E-767/

一方、空の警戒を担う航空自衛隊の早期警戒管制機E-767 AWACS。平成12年から浜松基地で運用開始されたE-767は旅客機B-767をベースに開発されていますから機内も広く快適ですが、海自のP-3Cと同様、乗員は機内でレーダーとにらめっこを長時間続けます。

AWACSの乗組員たちは通常、冷弁(レーベン)と呼ばれる冷凍状態になったコンビニ弁当スタイルのお弁当、またはレトルトパックになったカレー、焼き鳥丼、牛丼、ハッシュドビーフなどのメシを機上で食べています。

この冷凍弁当は出来立てを急速冷凍するから味も損なわれずフレッシュなんだとか。航空自衛隊の機上食は自前で、調理担当は「給養小隊機上食分隊」です。

当然、冷弁やレトルト食品をそのまま食べるなんて野暮なことはしません。機内には電子レンジが搭載されていますから。

それにしてもエーワックスの中で牛丼なんて・・食べると臭くてたまらないんじゃないですかね?今は国会にも牛丼屋があるくらいですから、良いのかな。

食中毒防止
民間機の旅客機のパイロットは機長と副機長は食中毒防止のため、まったく別々の食事をとっていることは有名ですが、やはり航空自衛隊の航空機の機長と副機長でも同様の措置を取っています。

現代の戦闘機パイロットは機上で食えない!

このように機上食が配食されるのは機内が与圧され、スペースも余裕のある中型、大型機くらいです。

ですから、現代のジェット戦闘機で飛ぶパイロットは、飛行中に食事などとてもできません。

ただ、現代の戦闘機でも例外はあり、ロシア軍の二人乗り並列複座の戦闘爆撃機「Su-34」では乗員が機内で食事をとることを考慮しているのか、充分に与圧されており、食品用の保温装置も搭載されています。さらには排尿用のシビンまで。

また、同機には仮眠用のスペースがあると噂されるなど、”戦闘機”の形状をしていながらかなり変わった航空機となっています。

ほかにも長時間にわたる偵察任務を行うアメリカ軍のU-2偵察機のパイロットには”機上食”としてチューブ入りのペースト状レーションがあります。

U-2偵察機は超高高度や成層圏までも空中偵察が可能な機体ですので、機内のパイロットは与圧された宇宙服のような装備で操縦していますから、とても普通のスタイルで食事はできません。

昔、映画「ロボコップ」にてロボコップが紙コップでペースト状の食べ物を食し、栄養補給するシーンがありましたが・・。それをチューブで口にというスタイルです。

ゼロ戦乗り達が空の上で喫食した「ラボール巻キ」に見る戦時中の航空機上食!

さて、現在の海上自衛隊同様、旧日本軍のそれも海軍では食事に強いコダワリとプライドを持っていました。当時の戦艦大和の艦内にはラムネ製造工場があり、乗組員のためにせっせと艦内製造していたというから驚きです。というのはちょっと大げさでしょうか。実際は当時の艦艇に必ず搭載されていた消火設備用の炭酸ガス発生装置を使って、ラムネを製造していました。また、ゼロ戦をはじめとする航空機操縦士や搭乗員たちにももちろん、空の上で喫食できる航空弁当が配給されていました。彼らにはやはり、食べやすく工夫された俵型のおにぎり、それに巻き寿しやイナリ寿司が好まれたそうです。なかでもラボール巻キと呼ばれる長い海苔巻きはその代表格ともいえるかもしれません。

ゼロ戦乗り達が空の上で喫食した機上携行食「ラボール巻キ」

全長123.8mm、直径2cmサイズの長い海苔巻きスタイルの「ラボール巻キ」。中身はおかか、梅肉、かんぴょう、それにしょうがの4種類ですが、長さを活かして一本に二つの味が装てんされるという工夫のされた海苔巻きです。

このスタイルが考案された理由はもちろん、機上でもとくにゼロ戦のパイロットが航空手袋をして操縦かんを握った状態でも片手でも食べやすいようにというもの。

日本最大の造形イベントワンダーフェスティバル 2017[冬]にて、このラボール巻キが軍事評論家の青山智樹氏監修のもとで再現され販売されたのとのことです。

参考サイト様

https://gigazine.net/news/20170219-food-wf2017w/

ほかにもバナナや羊羹といった栄養のある食べ物もゼロ戦のパイロットに好まれたようです。

飲み物も意外と充実しており、水、番茶からサイダー、リボンシトロン、カルピス、牛乳に甘酒まで飛行中に嗜んだそうです。

旧日本軍の機上食についての参考文献
http://fpj.fc2web.com/k.hall.f7.html

 

さらに豪華な政府専用機の機内食

自衛隊の中でも最上級の機上食と言えばやはり、空飛ぶホテル、政府専用機「ボーイング747」で内閣総理大臣や天皇陛下が喫食される食事となるでしょう。

VIPのメシは洋食のコース料理の場合ですと、ステーキや高級赤ワインなど、和食では寿司、高級日本酒などなど税金をふんだんに使っており、非常に豪華です。

しかし、同行のマスコミなどのメシはウインナー、ハム、目玉焼、ブロッコリー2個など貧相になっています。政府専用機についてはこちらで解説しています。

自衛隊の機上食のまとめ

  1. 自衛隊の航空機による警戒監視飛行は長時間になるので搭乗員は機上食を食べる必要がある。
  2. 戦闘機は無理。
  3. 政府専用機ではワインや寿司も。

このようにまとまりました。

しっかりとした食事を摂ることで仕事の能率が上がるのは当然のこと。それは地上の自衛官だけでなく、空の上のパイロットや乗員といった隊員も同じことですよね。また、旧日本軍時代から機上食の配給は行われていることもおわかりいただけましたでしょうか。

自衛隊は厳しいとよく言われますが、メシの時間も与えられず仕事を強要するブラック企業とはまるで違う組織ですよね。


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