自衛隊の国内外の映画各種!「日本の自衛隊」を積極的に描いてくれる外国映画業界は意外にも韓国だったが、まったく嬉しくないのはなぜだ



自衛隊が登場する国外映画・・(本当に自衛隊?という疑問も)

ところで自衛隊が出る外国映画はあるの?あります!ただ「これは本当に日本の自衛隊か!?」と疑問を抱かざるを得ない映画もあります。

とりあえず、複数の作品を自衛隊の登場する外国映画作品としてピックアップしてみました。

インデペンデンス・デイ

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本作では青森県三沢基地内部と思われる軍事基地で「出口」と書かれたドアの前に立ち「攻撃は明日」と話す自衛隊っぽい人が描かれます。

宇宙人の大攻勢で地球存亡の時、アメリカ軍の呼びかけで世界中の軍隊が共同で反撃ミッションを行いますが、中東、ヨーロッパの各国軍が反撃準備に転じる中、突然画面に映る「出口」の漢字。この感じ・・日本国自衛隊か!

しかし、自衛隊っぽい人が出るこのシーンは「世界中の軍隊がアメリカ軍とともに宇宙人に対して総反撃を開始する」という点景のなかの一つであり、自衛隊の戦闘機群は映っていないのが残念です。

なぜ三沢とわかったかと言えば、本作でメインの舞台となる米軍の司令部の画面上に日本列島、三沢付近が表示されるからですが、それと「出口」がなければ、ちょっと日本だとは思えないかもしれませんね。 役者さんはどうも純粋なアジア人というより、ちょっとハーフっぽい方でしたけどね。

メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス

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そしてこちら。「メガシャークVSジャイアントオクトパス」という2010年公開の比較的新しい作品です。巨大な海洋生物と人類との戦争を描いた驚愕の海洋ホラーです。

作中、アメリカのほか、日本の東京湾にもこの巨大生物が出現し、海上自衛隊の原子力潜水艦(!)が出撃して戦闘を開始しますが・・・。

なお、念のために申し添えますと2017年現在、海上自衛隊に原子力潜水艦は配備されていません。

コマンドーR

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今度はこちら。「コマンドーR」。おすすめはできません。ハンパなやつは見ないでください。

あのシュワちゃん出演の名作娯楽大作映画コマンドー(1986)の「ロシア版」リメイクです。そのため、主人公が元アメリカ軍特殊部隊”コマンドー”ではなく、元ロシア空挺軍に変更されていますが、コメディタッチになっており、ギャグシーンが多いのも特徴です(ギャグではなく本気の演出だとしたら申し訳ない・・)。

冒頭は結構忠実に前作を踏襲しており、山小屋暮らしの主人公や娘が誘拐されるシーンなどそっくりで、思わず感心したりニヤリとするシーンも多いのですが、物語が進むにつれダレてきます。

店舗へ侵入する際、シュワちゃんは車で突っ込んでいましたが、本作の主人公は鍵穴を銃で壊して侵入するという、現実的ですが、コマンドー本来の爽快感を削ぐ迫力がないパターンになっていました。

全体的に迫力が無さすぎます。火薬量が少ないんです。いや、製作費が少ないんでしょうか。

そして、本作で悪役になるのが、なんと日本人。「北海道のタラバガニ利権を独占しようとする日本の悪徳将校が北方領土を”日本政府の意に反して”支配している」というぶっとんだ設定は斬新で面白いのですが、登場する自衛隊員(悪徳将校の個人的な私兵かもしれませんが)たちはなぜか旧軍スタイル。

残念ながらこの日本人将校、銃を持った主人公の前で刀を振り回し、主人公にAK小銃に取り付けられた対人榴弾で無慈悲にふっとばされるという滑稽なシーンによりあえなく殉職。

一応、制作陣が日本をイメージさせようと自衛隊であることを明確に主張するため、東京マルイの89式小銃をプロップガンとして涙の出演させるなど好感が持てるのですが、衣装考証が酷すぎて悪徳将校は旧軍の制服、その部下たちは自衛隊の2型迷彩にゲートルという、妙なスタイルをしているのが大半です。

おまけにサイドカー、日本刀、開襟シャツ・・・なのです。

旧日本軍のイメージをいまだに払拭できないロシア人はちょっと考えものですぞ。政治的配慮から、あえてそのようにしたのかもしれませんが、ロシア人にとっては現在の自衛隊もこのように認識していると思って間違いないようです。ただ、設定が悪徳将校の私兵集団なのであれば、まあ、あり得るかもしれません。

こんな感じですが、コメディ映画として割り切れば・・・なんとか見られます。でも、こんなの日曜洋画劇場で放映されたら日本がパニックですぞ。

・・って、ええ~!?自衛隊(らしき人たち)の出る外国の映画ってこんなのしかないの?

すごく悲しい・・・と、思ったそこのあなた。あきらめないで。毛は生えるよ。

バトルシップ

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2012年4月公開の米映画「バトルシップ」に海上自衛隊が登場しました!

つ、ついに日本の自衛隊がハリウッド超大作映画に実際の近代装備とともに出演したのです!それも、 主人公の米海軍兵士とパートナーという準主役的登場!

宇宙人相手に戦う連合国艦隊の中の部隊。そこには日本の海上自衛隊の護衛艦が。しかもユニバーサル映画100周年を記念して作られた作品とのことで、それに日本が重要な役割を持たされた準主役として登場するとは何と光栄なことでしょうか。

ストーリーはコマンドーRのように端からガラクタのストーリーではありません。

ハワイ沖で環太平洋合同演習(RIMPAC / リムパック)が行われ、アメリカとその友好国海軍の艦艇が多数演習中に突然、宇宙人が来襲。偵察に向かった米国海軍兵士らは攻撃を受けてしまう。反撃する米国海軍のイージス。そして普通に駆けつけ警護している日本国海上自衛隊・・・!!

気になる日本人出演者ですが、バタアシ金魚で高岡早紀にデッキブラシでぶんなぐられた浅野忠信が幹部海上自衛官を演じるというから驚き。

トランスフォーマーではアメリカの同盟国である日本国は一切登場せず、かろうじて主人公の高校生の「(トランスフォーマーは)きっと日本製だ!」という台詞があったくらいで、地球の危機なのにアメリカの最大の同盟国である日本そして日本自衛隊という組織はまったくカヤの外で歯がゆい思いがしました。

しかし、ついに日本国自衛隊がハリウッド映画に登場してしまいました。

とはいうものの、インディペンデンスデイのように米軍の全部隊規模で戦うわけではないので、ちょっと拍子抜けするかもしれません。

宇宙人側のバリアーによってハワイ周辺海域を遮断されてしまい、取り残された数隻の米軍艦艇と日本の「みょうこう(実際はあたご)」、そして退役したはずの戦艦ミズーリだけが地球を救うために果敢に活躍しますが、どちらかというと「近代軍隊が限られた戦力で戦わざるを得ない」というアイデアは戦国自衛隊的面白さがありますよね。

でも、全軍投入だったら最後にアメリカは核兵器を使っちゃいそうで、自衛隊も登場する以上、それはマズかったのかもしれない。

アメリカ兵が「日本の自衛隊という軍隊モドキ」をイジって突っ込んでくれてるのかと思いきや、自衛隊という組織自体への突込みはとくにナシ。ニヤニヤしたかったのだが。孫子の兵法だの、そりゃ中国だ、だのくだらないヤリトリが出てくるばかりで。

また「(海上)自衛隊」という名称がセリフで出なかったのは少しがっかり。本作では『日本の部隊』という呼ばれ方でしたね。ただ、英語版では『(JM)SDF』と呼ばれているかもしれません。

ただ、ラストの勲章授与式で、見事宇宙人を撃退したアメリカ軍兵士らと記念撮影をするナガタ一佐のシーンが面白い。

米海軍での写真撮影時の掛け声は「はい、チーズ!」ではなく、”ネイビ~!”らしいのだが、ナガタ一佐は”ネイビ~!”となぜか言えない。米軍兵士に「アンタもネイビーって言うんだよ」と言われても・・・海上自衛隊(JMSDF)が海軍(Navy)を名乗ることは、はばかられるのか、困惑するナガタ一佐がツボ。

アメリカ人の皮肉のセンスが最後に光っており、爽やかな笑いで締めくくられた後味の良い映画です。

なお、防衛省および海幕は本作に公式協力はしなかったものの、偶然パール・ハーバーへ寄港していた海上自衛隊イージス護衛艦「きりしま」および、その乗員が撮影に協力したとのことです。

一方、韓国映画の中の自衛隊は・・・

実は韓国の戦争映画には自衛隊が敵としてよく出演します。

最新鋭潜水艦が日本へ核攻撃を目論む「幽霊(ユリョン)」。それに、韓国国防部全面協力作品の「韓半島(ハンバンド)」では、陸上自衛隊仕様で、肩パッチが旭日章という変な制服を着た海上自衛隊を韓国軍が撃退するなど変な映画ばかり。

当然、自衛隊は協力できないので、海自の護衛艦はCGだそうです。

探せば自衛隊が出る韓国映画はまだあるかもしれませんね。

でもある意味、こんなに「日本の自衛隊」を積極的に描いてくれる外国映画業界さんは韓国だけかもしれないですね・・。コマンドーRとはまた違う趣を感じます。

まとめ

  • 自衛隊の出る国内映画は多数存在する。
  • 自衛隊の出る外国映画は少数存在する。
  • 一部は自衛隊かどうかわからない。
  • ロシア人は旧軍と自衛隊の区別がつかない様子。
  • 韓国の映画には自衛隊がよく登場する。

このように昨今の自衛隊では、広く国民へ活動をアピールする狙いでアニメには資料や航空機のエンジン音提供、セリフのイントネーション指導まで、映画には自衛隊施設の開放と隊員をエキストラで出演させるなど、積極的に協力しています。

古くはゴジラシリーズ、航空自衛隊のエイセスを扱った「今日もわれ大空にあり」など。「右向け左」にも本物の自衛官が多数出演していました。そして、近年公開された、なぜか未成年の少女が航空自衛隊のUH-60Jブラックホークを華麗に運転する「空へ─救いの翼 RESCUE WINGS─」でも現職の自衛官が多数エキストラで出演しています。

人気の俳優と同じファインダーに入れるなんて、厳しい任務に就く自衛官にとっては、やはり報われることなのかもしれません。このように映画の中の自衛隊もまた活躍しているわけです。

このようにまとめました。


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