特務艇はしだては海の迎賓館だ!中華やフレンチも難なく調理する超一流の腕を持った給養員たち!

海上自衛隊には実に多様な舟艇が配備されているが、固定武装のない艦艇も多数配備されている。

なかでも平成11年に就役した海自で唯一一隻のみの特務艇「はしだて」は隊員の給養支援、すなわち食事当番、さらに広報、災害時の医療支援など複数の任務を担っている。

なお、画像は北海道民に交通安全を啓蒙するサイト「世界びっくりカーチェイス2」様から画像を引用させていただいたもので、函館市の函館港に寄港した際の様子を収めた大変貴重な写真だ。

はしだての甲板上に展示された救命器具。木製甲板であることにも留意。甲板上ではバイキング形式の食事が貴賓らに振舞われることもある。

そして、もうひとつの顔がある。はしだては各国の要人が会議、パーティ、そして豪華な食事を楽しむ迎賓艇という一風変わった任務まで帯びているのだ。海に浮かぶ迎賓館というわけ。

はしだて艇内の会議室。ブルーのカーペットが上品だ。各国の貴賓がここで会議を行うのだ。

全長62メートル、総トン数400トン。武装は一切搭載されていない非戦闘艇のはしだては、その代わりに災害時で活躍する救助/救命装備を積んでいる。

京都府北部、日本海の宮津湾にある天橋立(あまのはしだて)が船名の由来だが、母港は横須賀だ。

海上自衛隊や航空自衛隊には調理業務を行う給養員という専門職種が確立されているが、はしだてに勤務し、各国のVIPのために料理の腕を振るう給養員は海上自衛隊第4術科学校を卒業し、その中でも超一流の腕を持った隊員たちである。中華やフレンチも難なくプロのシェフ顔まけのものを作るのだ。

このはしだて勤務こそが海自の給養員の最高の目標とされるのもうなずける話だ。海上自衛隊の給養員についてはその調理メニューとともに以下のページでも解説している。

海上自衛隊で一番ごはんが美味いのは?

Special Thanks 世界びっくりカーチェイス2様 http://www2.famille.ne.jp/~mst-hide/