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OH-6J/D偵察ヘリ 後期型は闇の目である赤外線ライトを持つ

過去、陸自はセスナ機(L-19A)とベル47Gヘリを併用して観測任務を行ってきたが、昭和44年からは4人乗りの川崎ヒューズOH-6Jに引き継がれた。

主に弾着観測や偵察任務、人員輸送に使用され、災害時の被災状況確認にも投入される運動性の良い高速ヘリである。海自や海保でも練習機として取得した。

2015年まで陸自ではヘリ操縦士養成用の練習機としても使用していたが、現在ではTH-480になっている。


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新型練習機 TH-480

陸上自衛隊ではOH-6の軽快性を活かし、後部座席に7.62mmミニガンを取り付けて対地攻撃型ヘリコプタとして運用する実験も行ったが、実際に攻撃型ヘリとして運用されることは無かった。

他にも陸上自衛隊では固定翼機の三菱MU-2の胴体側面左右に12.7mm機銃を取り付け、機内キャビンに弾倉を積載して対地攻撃機にする計画があったが、こちらも実際には運用されなかった。

赤外線探照装置。

OH-6Jのテールローター上部には大型の安定版が備え付けられている。

視界は良好だがせまっくるしいコックピットに屈強なエリート陸自航空隊員が二人乗機する。米軍ではキャビン形状から「フライングエッグ(空飛ぶ卵)」の別名でも呼ばれている。

ちなみにアメリカ軍では昔からヘリコプターの名前にネイティブ・アメリカン(インディアン)の部族の名称をつけている。

アパッチや、チヌーク、ヒューイ、コマンチは全てアメリカの部族の名前。このOH-6は「カイユース」だ。

最近では近接戦闘時の航空偵察でも使用され、後部座席から機外左右に張り出した板状シートに座る航空隊員二名が体を乗り出すように64式などの自動小銃で射撃を行う。ローターの激しい風圧に体をさらされることになるのでそれに耐えながらということになる。

米軍では攻撃機型AH-6としても運用されているOH-6だが、自衛隊では機体自体に機銃を取り付けたOH-6はいまだ運用されていない様子だ。情勢次第ではM249ミニミなども今後は搭載され使用されるのだろうか。

この機種はその名の通り災害派遣では観測、有事には偵察とその機動性と高速性を生かして運用される。たまごのように丸っこくて遅そうに見えるがいたって高速機である。

しかし、自衛用のミサイルなど武器は搭載できず、防弾性能も無いに等しいことから、自衛隊では新たな偵察ヘリの導入を決めたのである。

OH-1  純日本製で双発。陸自の最新観測ヘリ。

OH-1は川崎重工業によって製造された純日本製双発ヘリコプターである。

敵陣に忍び込み情報を得る任務から『ニンジャ』の愛称がある。

機関銃のような固定武装は搭載されていないが、胴体両側のスタブウイングのハードポイントに自衛用の短射程空対空ミサイルを4発装備できる。

OH-1にはOH-6Dで採用されなかった防弾ガラスを装備し、装甲自体も強固になっている。

ローターもガラス繊維でできており、12.7ミリ弾の直撃に耐えうるほどの耐久性を持っている。後部座席上方の装置は赤外線センサ、可視光線カラーテレビ、レーザー距離測定装置が一体化した回転式索敵サイト。

OH-1のテールローターはダクテッドファンもしくはフェネストロンと呼ばれる形状。

また、機動性が素晴らしく、後ろ向き宙返り(!)も可能。操縦士が手を離しても機体を安定させていられるジャイロ装置も搭載。OH-1の開発チームは、独自のローターハブ構造が評価され、優秀なヘリコプター開発者に贈られるアメリカの権威的な「ハワード・ヒューズ賞」を、アメリカ以外のプロジェクトではじめて受賞したそうである。

その飛行音はコブラ、アパッチ、ワンジェイの「バタバタ」という羽の音とは異なり、OH-6同様の途切れの無い連続した甲高い特有の音だ。しかもOH-6より音が小さい。


記事の執筆者・著作権者 jieitaisaiyou.com


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