自衛隊に配備された小火器は国産が主だが、今や特殊部隊や一部職種の隊員に限り、外国製の高性能銃器をも配備! そう書くとなんか国産が低性能みたい!

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11.4mm短機関銃M3A1・・・陸上自衛隊で今なお配備……

m3smgrikuji

画像引用元 陸自公式サイト

http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/1tkgp/page_thumb13.html

設計者はジョージ・ハイドおよびフレデリック・シンプソン。簡易なメカニズムと形状で大量生産が容易になっており、その形状からアメリカ本国ではグリースガンという俗称があります。

米軍から陸上自衛隊に供与され、主に戦車乗員の護身用として配備されました。当時、自衛隊の制式拳銃であった11.4ミリ拳銃と口径が同じく、弾薬の融通が利く点がありましたが、1982年に自衛隊のofficial pistolはP220の国産版「9mm拳銃」に更新されました。このため、M3A1もいずれ用廃になると見られていましたが、どっこい現用装備です。

M3とM3A1の違い

M3では弾丸装填のため、レシーバーにハンドル型の回転式コッキングレバーを外付けで備えていましたが、M3A1ではこれを廃し、機関部内のボルトを直接コックする仕様に変更されたことにより、メカニズムをより単純化させています。通常は機関部への異物混入と安全装置を兼ね備えた蓋が閉まっており、蓋が閉じられた状態では発射不能です。

その後、戦車隊員の護身用銃器は次第にM3から折り曲げ式銃床の89式に順次更新されて激減しているものの、いまだに一部では現役です。戦車の乗員と言えど、徒歩で前線へ敵情偵察(リコン)へ向かう場合もあり、その際にM3A1や折り曲げ(折り畳み式・・どっちでもいいよね)式銃床の89式小銃を抱えての出撃です。

昭和32年には安倍総理の祖父である岸信介首相が背広姿で紳士帽を被り、陸上自衛隊駐屯地でM3サブマシンガンを手に取り構えるギャングみたいな姿を披露しています。

 MP7・・・ドイツのヘッケラー&コッホ製最新高性能個人防衛火器。4.6mm短機関銃として、陸上自衛隊特殊部隊へ少数が配備の可能性。”試験用”との記載はない。

MP7の特徴

自衛隊の公開情報に「MP7」の文字はありませんが、4.6mm短機関銃(B)として公告で公表しており、実質的にMP7であると目されています。参考品としての調達であれば、富士学校が妥当かと思われますが、納入先は陸上自衛隊関東補給所になっており、陸上自衛隊特殊作戦群への将来的な配備のため、運用試験が行われているものと見られています。

MP7はコンパクトながら、セミ・フル切り替え式、伸縮式ストック、折りたたみ式ハンドル、レイルシステムを備えており、近代的な銃としてほぼ完成されたモデルです。

命中精度も非常に高く、警察や海上自衛隊特殊部隊でも配備されているMP5を凌駕していますが、MP7はPDW(パーソナルデイフェンスウェポン)というカテゴリーに属しており、短機関銃(日本国内では機関けん銃という名称)であるMP5とは別のカテゴリです。

「スターゲートSG1」など人気ドラマにも登場し、広く世間でも知られているFN社のP90と同じく、PDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)に属しています。

サイレンサーを装着した状態ではMP5SD6よりも消音性に勝るとされ、反動も通常のMP5より少ないとされます。重量は1.2kg(マガジン込みで1.8kg)で小型であり、秘匿性に優れています。MP5の後継機種というよりは、まったく別個の「PDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)」として開発されたMP7。その背景にはアメリカやNATOなどの西側諸国が、それまでポピュラーだった9ミリけん銃弾の威力不足や陳腐化の懸念があります。

そこで大手銃器メーカーでは新たな種別の「PDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)」の開発に着手しました。

まず、この分野で頭角を現したのがMINIMIで知られるFNハースタル社で、同社の開発した「P90」は世界の警察や軍隊が注目しました。

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P90を抱える兵士。特徴的な樹脂製ボックスマガジンが目を引く。

P90は威力の強い5.7x28mm弾を使用する銃で、けん銃弾レベルを想定した防弾チョッキを軽々と貫通させる威力を持っており、主に軍隊の後方支援部隊の兵士が携行する「個人防衛火器」として開発されています。

一方、HK社でもMP5の標準口径であった9ミリを思い切って捨て、4.6mm小口径高速弾の新規開発を行いました。P90同様、敵兵のアーマーをプスプスとピアッシングするのが目的です。このようなコンセプトからMP7と従来のMP5とは銃のカテゴリーも弾丸の威力も異なっています。

MP7はすでに世界各国の軍隊、法執行機関でも採用され、ドイツ連邦軍、イギリスの制服警察官(シングルファイヤのみのモデル)も装備するなど、各国のエリートフォーセスから信頼されています。

米軍デヴグルが行ったウサマ・ビンラディン逮捕に関する一連の作戦において使用された逸話もあります。

MP7の参照元(防衛省公式サイト)

公告 第 輸調-343号 平成24年9月14日
公告 第 輸調-350号平成 24年9月14日

MP5・・・海上自衛隊特別警備隊が配備する9ミリ口径サブマシンガン。日本警察でも大量に配備

法執行/軍事作戦向けの最高傑作であるMP5は海上自衛隊特別警備隊が配備する9ミリ口径サブマシンガンです。

海上を疾走する11メートル級RHIB・特別機動船(SB)に乗り込む全身真っ黒のアサルトスーツで身を固めたSBU隊員のうちの一人が、MP5を胸の前で保持している写真が存在します。

標準仕様で30連発のマガジンを装備し、単発、連発、3点バースト(オプション)の各発射モードが選択可能です。

また、ローラーロッキング方式により反動が抑えられ、より高い命中率を誇ります。警視庁の刑事部SIT(A5ではなく単発オンリー)や各都道府県警察の警備部機動隊、特殊部隊SATも配備しているほか、国土交通省の指揮下にある海上保安庁や、警察庁の付属機関で天皇陛下や皇族の警衛を行う皇宮警察も本銃を配備しており、日本の官庁ではもはやスタンダードな短機関銃となっています。

なお皇宮警察では暴発事故が起きたことで配備が発覚し、玄海原発を警備中の警察官が暴発させたり、大阪府警でも大阪府大東市龍間の大阪府警総合訓練センターの射撃場で訓練中の機動隊員が、自分の足をMP5で撃ち抜くなど、大変痛々しいニュースが報じられています。

警察や軍の特殊部隊向けの製品として成功を収めたMP5は世に出て50余年ですが、現在では9ミリ口径の威力不足が指摘され、その結果、MP7といった新ジャンルの銃器も開発されています。

自衛隊ではMP5型エアガンも配備中

マニアにサバイバルゲーム用のエアガン改造部品を製造販売し、警視庁交通執行課暴走族対策セクションへ発射装置も納入しているPDI株式会社が製造するMP5型ペイントボール訓練銃(圧縮空気仕様)が、海上自衛隊第一術科学校に納入されています。

株式会社PDI会社案内
http://www.pdijapan.co.jp/pdi-new/kaisya.html

入札情報
http://www.njss.info/bidders/view/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BEPDI/


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