自衛隊の演習で喫食される「戦闘糧食」って?陸自ではカンメシのI型がついに廃止へ!自衛隊の次世代野戦携行糧食を徹底解説!

さて、自衛隊の食堂のメシに続いて、自衛隊のメシの話の続きや!今回は、演習とかで隊員が食う「戦闘糧食」にガッツリ迫ってみよや!

戦闘糧食ってなんや?

ざっくり言うたら、「携帯できる飯」のことやな。昔は缶詰タイプの戦闘糧食I型が主流やったけど、陸自では2016年に廃止。今はレトルトパウチの戦闘糧食II型が使われとる。

配給された戦闘糧食は隊員の裁量で消費できるけど、転売は禁止やで!ちなみにI型の方は、主食のデカい缶とおかずの小さい缶のセット。パッケージは野外で目立たんように艶消しの暗緑色(OD色)。けどな、90年代の初めごろまでは金ピカの無塗装缶やったんや。そら目立つわな!

缶には「赤飯」とかゴシック体で書いてあるけど、そんなん浮いてまうから、せめて明朝体で書いといてほしかったと隊員の間ではネタになっとったとか。

開封には缶切りがいるんやけど、6缶に1個だけ簡易缶切りがついてる。せやけど隊員は自前のビクトリノックスとかウェンガーの十徳ナイフで開けるのが普通やったらしいで。

調達に失敗したらタクアン祭り

戦闘糧食の調達は師団の需品科と事前調整がいるんやけど、失敗するとタクアン缶ばっかり配給されるという恐怖の展開が待っとる。隊員はみんな震え上がっとったらしいで(笑)。

缶メシは温めてナンボ

缶のまま食うたら、うまくないし栄養の吸収も悪い。湯煎して白米をα化(でんぷんの化学変化)させることで、うまさUP & 栄養価UP

湯煎さえすれば、2~3日は常温保存もOK。冬場でもイケるんやで。

通常は個別やなくて、一気に大量にお湯にぶっ込んで湯煎してたんや。

缶は入れ子で省スペース

戦闘糧食の缶は、入れ子式になっとるから、食べ終わったらめっちゃコンパクトにまとまる。陸自では、敵に部隊規模を推測されんように、食べ終えた缶は土に埋めるって教えとるけど、演習ではちゃんと回収してリサイクルや。

メニューと味は?

ほな、一番気になる「味」の話や!

主食メニュー

  • 白米
  • 赤飯
  • 五目飯
  • とり飯
  • しいたけ飯
  • カンパン(ビニールパック入り)

おかずメニュー

  • ウインナーソーセージ缶
  • ます野菜煮缶
  • たくあん漬缶
  • まぐろ味付缶
  • 福神漬け缶
  • 味付ハンバーグ缶

味付けは全体的に塩辛めで、「戦場ではしょっぱい方がええ」みたいな考えがあるみたいや。特にハンバーグ缶は冷えると「すごい味」になるらしい(笑)。

もち米が多めに使われとるから腹持ちがええんやけど、そのせいで胸焼けする隊員もおったとか。

ちなみに、陸自ではこのカンメシの組み合わせは選べへんかったけど、海自では選べたんや。やっぱ海自の方がメシ事情はちょっと豪華やな。

戦闘糧食に入ってる乾パンとクラッカーの話

旧軍の頃から軍用糧食いうたら、やっぱ乾パンやな。民間のとそんな変わらん味やけど、自衛隊マーク入りでちょっと特別感あるで。

カンパンはな、オレンジスプレッド(いよかん味の水飴)か金平糖、あとソーセージ缶がセットになっとる。昔はレバーペーストのチューブもあったらしいわ。

陸自と海自、どっちでも今も支給されとるけど、陸自のカンパンは甘ないねん。その代わり、唾液出るように金平糖のおまけ付き。しかも行軍中でも食べやすいように、小さいサイズになっとるんや。

海自のはちょっと違ってて、サイズでかいし、カンパン自体がほんのり甘いのが特徴。

昔はクラッカーが主食のパックが6種類あったらしいけど、今は1種類だけになってもうた。


東日本大震災と戦闘糧食の話(泣けるで)

2011年3月11日、東日本大震災が起こったときに、自衛隊が被災地に到着して一番最初に配ったんがこの戦闘糧食やったんや。

しばらくして野外炊飯車で温かい飯を出せるようになったんやけど、陸自と空自の隊員は「被災者の前で赤飯食うのはちょっとな…」いうて、配給メニューから赤飯が消えたらしい。

ほんでな、実は隊員らは自分らの飯は後回しにして、まず被災者に温かい飯を提供しとったんやって。自分らは戦闘糧食でしのぎながら、被災者優先に動いてたって話、ほんま頭が下がるわ。

ちなみに、海自は艦内で食事することが多いから、赤飯の配給はそのまま続いとるらしいで。


自衛隊とカップラーメンのエピソード2つ

自衛隊の演習中ってな、めちゃくちゃハードやから、特別に増加食としてカップラーメンが配られることもあるんや。山ん中で湯沸かして食うカップ麺、キャンパーなら分かるやろ?めちゃくちゃウマいやつやで。

んで、ここでカップヌードルの意外な話や。実は1971年、発売当初のカップヌードルって、なかなか売れんかったんや。そこで日清は24時間体制で働いとる警察・消防・自衛隊に売り込みをかけたんや。ほんで最初に売れたのが、なんと陸上自衛隊の朝霞駐屯地!演習場で給湯車からお湯入れて配られたんが始まりやったんやで。

ほかにも、こんな話あるで。
1972年の「浅間山荘事件」知っとるか?長野の山奥で連合赤軍が立てこもった事件や。その時、極寒の中で警視庁の機動隊が食べてたんが、カップヌードルやったんや。しかも、そのシーンがテレビで大写しに!

この放送見た他県の警察も「ウチの機動隊にも送ってくれ!」ってなって、日清本社に電話が殺到したんやと。そんで新聞にも「機動隊の飯=カップヌードル」みたいにデカデカと報道されたんや。

でな、おもろい話があって、実はこのカップヌードル、警視庁が自腹で買ったもんやから、長野県警の機動隊には配られんかったんやって。それで「なんでワシらの分ないねん!」って、両県の機動隊の仲が悪くなったとか…食いもんの恨み、マジで怖いな。

「SDFヌードル」って知っとる?

日清はその後、自衛隊向けの専用カップ麺「SDFヌードル」ってのを作ったんや。これな、自衛隊の駐屯地や基地の売店(PX)で売っとるんやけど、ネット通販でも買えるらしい。

味は普通のカップヌードルよりちょい濃いめ。具はちょっと少なめやけど、一番の特徴は「バーコードがついてへん」こと。基地内販売専用って感じやな。

ちなみに、エースコックも「自衛隊オリジナルラーメン・標的」ってのを出しとるで。ネーミングセンス、なんかすごいな。


みんなでやろう!演習おやつセット

「そこが変だよ!自衛隊」の大宮ひろ志さんによると、昭和の終わりから平成の初めにかけて「コンバットレーション」っていうおやつセットが自衛隊にあったらしい。

その内容物は魚肉ソーセージ、パックタイプのりんごジュース、ういろう、みそパンの四種。それらが透明のビニール袋に詰まってて、袋の表には「コンバットレーション」とカタカナで明記されていたそうなんや。

ちょっとした甘いもんが詰まっとって行軍中とか演習中に、エネルギー補給するためのやつやな。

こういうのキャンプとか登山でも役立ちそうやな!

戦闘糧食の横流し問題

自衛官が自分に配給された戦闘糧食を個人的に売却(転売)するこ行為は禁止なんや。ましてや勝手に倉庫から持ち出して売りさばけば、業務上横領。

オークションサイトでは自衛隊のものとみられる戦闘糧食が一時期、多数出品されとったが、防衛省では適宜調査を行っているそうやで。

自衛官「ミリメシ」盗んだ疑い ネット販売し懲戒免職

陸上自衛隊小倉駐屯地は29日、第40普通科連隊の男性陸士長(23)を懲戒免職にし、発表した。部隊の倉庫から野戦用の戦闘糧食20食分(時価約1万2千円)を盗み出し、ネットオークションで販売した窃盗の疑いで28日に警務隊に検挙された。「借金の返済や遊興費に使おうと思った」と容疑を認めているという。
同駐屯地によると、陸士長は当直勤務中だった昨年9月12日、倉庫の鍵を無断で持ち出して、レトルトのご飯とおかずがセットの戦闘糧食を盗んでネットオークションに出品し、1万円で販売した疑いがあるという。ネットを見た上級部隊から同15日に通報があり、発覚した。戦闘糧食は市販されておらず「ミリメシ」として一部で人気があるという。

典拠元 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJ3Y43D4J3YTLLS001.html

購入者にはそれらが、正規に廃棄されたものなのか、広報で配られたものなのか、盗まれたものなのかわからんわな。

ネットオークションの発達で自衛隊の配給品に金銭が絡んでくると、防衛省も重い腰を上げざるを得ないやろうな。

追記 自衛隊関連の物品約1万5000点を出品し、計約650万円売り上げた陸曹が懲戒免職

自衛隊員が災害派遣時などに用いる保存食「戦闘糧食」をインターネットのオークションサイトに出品したなどとして、自衛隊大阪地方協力本部は15日、同本部の男性1等陸曹(46)を懲戒免職処分にした。

2009年頃から自衛隊関連の物品約1万5000点を出品し、計約650万円を得ていたという。

発表では、1等陸曹は「業務で使う」とうそをついて、少なくとも段ボール3箱分のレトルトのコメやおかずの戦闘糧食を入手し、計約1万4000円を売り上げたという。他にも、自費で買った階級章や自衛隊関連のイベントチケットなども出品

省略

戦闘糧食の件では、陸上自衛隊中部方面警務隊(兵庫県)が昨年6月、詐欺容疑で神戸地検に書類送検。不起訴(起訴猶予)となっている。

典拠元 ライブドア
http://news.livedoor.com/article/detail/11419393/

再び発覚したカンメシ横流し事件。今度は地方協力本部勤務の広報官の陸曹や。

残念ながら陸自での戦闘糧食I型の新規調達は打ち切られII型へ全面移行へ!

さて、この缶詰タイプの戦闘糧食I型ですが、残念なことに(むしろ隊員は歓迎?)2016年2月に陸上自衛隊での調達が終了したんや。今後は後継のII型に全面切り替えなんやと。

レトルトパックタイプのII型はメニューが豊富で何より、味が良いので隊員から好評や。なお、海自と空自では戦闘糧食I型を今後も継続調達するそうやで。

陸上自衛隊での廃止の理由は「かさばって持ち運びが不便なうえ、鍋などで加熱して食べるので、部隊は調理器具も運ぶ必要があったため」と読売新聞が伝えとる。

陸上自衛隊は、隊員が任務などの際に持ち歩く携行食の「戦闘糧食」を、従来の缶詰タイプからレトルトパックタイプへ全面的に切り替えることを決めた。

中略

これに対し、90年に登場したレトルトパックタイプは、1食分が1袋にまとまっていることや、水を加える発熱材を使うことで手軽に温めて食べられるのが特徴。空から投下しても破れるなどの問題がなかったことも実験で確認された。

2016年02月23日 18時04分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

引用元
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160223-OYT1T50145.html?from=ytop_main4

戦闘糧食I型は先の東日本大震災でも被災者へ支給されるなどの活躍があったんや。

ただ、自衛隊としては備蓄している食料として出せるものを出さざるを得なかった一方で、災害時に赤飯を出したことに憤りを覚えた被災者もいたとの報道があるな。

なお、II型でも一部のメニューには赤飯があり、継続されております。ただ、今回の報道によると航空自衛隊や海上自衛隊では今後も戦闘糧食I型が継続配給されるようやな。

戦闘糧食II型。空中投下でも敗れない丈夫な包装。味も美味。

缶詰タイプである戦闘糧食Ⅰ型は頑丈なこともさることながら、レトルトに比べて保存期間が長期間という利点もあったけど、実際に食べる隊員らにとってみれば、戦闘糧食Ⅰ型に比べてレパートリーの豊富さが魅力かもしれへんな。せやからレトルトになっていくのは時代の趨勢かもしれへんな。

1990年から導入されている戦闘糧食 II型とは

さて、戦闘糧食I型に続き今度は戦闘糧食Ⅱ型をご紹介するで。先に紹介したI型は自衛隊において1951年から長らく、現在まで戦闘糧食として主力やったんや。

缶詰タイプの宿命として現場の隊員からは重い、かさばる、缶きり必携(缶切りが付属していたけどな)、暖めるにも手間がかかるといった不満が出ていたんや。

一般に戦闘糧食に求められる条件は、持ち運べることが前提であり、軽量であること、梱包が規格化されていること、長期保存が利くこと、調理をせずとも戦闘任務に就く兵士が短時間で喫食でき、高カロリーを摂取できること、ゴミが出ないことなどが挙げられんやけど、実際に”食べる側”である兵士にとって重要なのはやはり、味やな。

当然ながら、自衛隊では当時から納入メーカーに対し、仕様書のなかで「食材は新鮮かつ、味はもちろん美味しくなきゃダメだかんねっ!」と仕様要求をキッチリと提示しとるわ。

典拠元 防 衛 省 仕 様 書 改 正 票 D S P N 5006F(3) しいたけ飯缶詰

http://www.mod.go.jp/j/procurement/chotatsu/nds/pdf/n/n5006.pdf

でも不味かったんや。

そこで90年代、装い新たに登場したのが、味がすこぶる向上したレトルトパックタイプの戦闘糧食II型

パックタイプなので手軽に開封でき、袋を手づかみにしてハシもスプーンも使わず搾り出すように(上に押し出すように)食べれば勝手も良く、なによりII型はメニューが豊富で味が良く、多くの隊員に歓待の念を持って受け入れられたみたいやな。

ただ、必ずしもレトルトパックのII型が全ての面において優れていることもなく、カンメシの賞味期限が3年に対して、II型は1年と短め何がちょいと運用難しめ?

長期の保存に関してはカンメシに軍配が上がるようやで。

II型(レトルトパック)の気になるメニュー は?

主食は 缶飯と同じく、ご飯モノ。オーソドックスな白米パック&赤飯パック、それに変わり飯として五目御飯パック、豆しか入ってない豆ご飯パック、ドライカレーパックがあり。

おかずには、酢豚、ビーフカレー、チキンステーキ、 ビーフハムステーキ、ハンバーグ、鮭の塩焼き、鯖生姜煮など。

ほな、自衛隊の飯事情、もうちょい深掘りしていこか。副菜には高菜漬けやポテトサラダなんかがついてて、汁物も充実しとるで!なんせ、日本人のソウルフード、お味噌汁があるんやからな。ほかにもワカメスープとか、寒い日にホッとする一杯が用意されとるんや。

こうやって見てみると、肉料理に魚料理、バランスええように考えられとるし、栄養面もバッチリや。ほいで何より嬉しいんは「カンキリ不要」仕様っちゅうとこやろな。これならパカッと開けてすぐ食べられる。

せやけど、やっぱ自衛隊のもんやから、市販品とはちゃう。

空中投下とかも想定されとるから、パッケージが分厚いねん。破れにくくて丈夫なII型は、素手で開けるんはほぼ無理ゲー。ナイフ必須やで、ほんま。

隊員からの評価は上々!

昔のカンメシはなかなかアレやったけど、今の主流であるレトルトパックタイプの戦闘糧食II型は「普通に美味い!」って評判ええねん。カンメシに比べて味付けがマイルドになってて、市販のレトルト食品をそのまま流用してるもんやから、「あれ?これコンビニで見たことあるやつちゃう?」ってなるレベル。ほんまに自衛隊のメシかいなって疑うくらい、ええ感じや。

せやけど、やっぱりカロリーは高め。これはしゃあない。どこの国の軍隊でも野戦用の携行糧食は高カロリーに設定されとる。なんせ兵士らはめっちゃ動くし、戦闘中なんかメシどころちゃう場面もあるからな。でも、どんな状況でも冷たい飯はイヤやろ?たとえそれが、中学の便所でのいじめ現場でも、実弾飛び交う戦場でもな!

ほな、どうやって温めるん?

実は、自衛隊で配給された戦闘糧食は、野外炊具で一回加熱されとるんやけど、冬場とかはもう一回温めることもある。そんとき使うのが「簡易加熱剤」っちゅうやつや。袋に加熱剤を入れて、レトルトパックをポイッと放り込む。そんで20分くらい待ったら、あったかい飯が食えるって寸法や。

これがな、戦闘糧食I型にはなかった便利ポイントやねん。I型は加熱に鍋とか野外炊具が必要やったから、陸自でも「ちょっと不便すぎへん?」ってなって廃止されたんや。

どこが作ってるん?

戦闘糧食を製造しとるメーカーはいくつかあるんやけど、献立ごとに違う会社が担当してるねん。ハウス食品とか、おなじみのメーカーも参戦しとるで。ほんで、実際に陸自に納入されてる戦闘糧食II型の一部は「武蔵富装」ってメーカーが作っとる。しかも、この会社、防災用の糧食も作っとるんやで!

弊社は「平成16年」から戦闘糧食の開発研究を継続的に実施し、その成果が認められ平成20年から陸上自衛隊の戦闘糧食として正式に採用され、平成27年までの7年間で約530万食の戦闘糧食を納入しております。

引用元 武蔵富装公式HP
http://musashi-fusoh.com/sentou.html

現在、同社が陸自と海自の各種糧食のうち、担当する献立は下記のもの。

【陸自】戦闘糧食II型 さんまピリカラ煮
【陸自】戦闘糧食Ⅱ型 かも肉じゃが
【陸自】戦闘糧食Ⅱ型 とり野菜煮
【陸自】戦闘糧食Ⅱ型 ウインナーカレー
【陸自】戦闘糧食Ⅱ型 チキントマト煮
【陸自】戦闘糧食Ⅱ型 ハヤシハンバーグ
【陸自】戦闘糧食Ⅱ型 中華風カルビ
【陸自】非常用糧食 さんまピリカラ
【陸自】非常用糧食 すき焼ハンバーグ
【陸自】非常用糧食 かも肉じゃが
【海自】軽包装糧食 和食セットかも肉じゃが

美味しそうなメニューが並んどるなあ。そして、同社では市販の”ミリメシ”として、防災糧食を販売もしとる。これがその、かわいい”ミリメシ”。

あつあつ防災ミリメシ(6箱入り)セット-ウインナーカレー

あつあつ防災ミリメシ(6箱入り)セット-ウインナーカレー
B00986LZKG | 武蔵富装 |

実はな、今、一部の界隈で自衛隊の戦闘糧食が「ミリメシ」として密かにブームになっとる。そん中でも特に目を引くのが「萌えミリメシ」や!内容物は普通の戦闘糧食と変わらんのやけど、ミリオタ界隈ではたまらんらしい。

もちろん、自衛隊の演習や訓練で市販の携行糧食が増加食として出されることもあるんやけど、さすがに「萌えミリメシ」が支給されることは……ないやろな(笑)。

いや~、自衛隊の飯事情もなかなか奥が深いもんやで!

米軍のMREをご紹介

さて、自衛隊の盟友であるアメリカ軍の戦闘糧食事情も、サクッと紹介しとこか。

今のアメリカ軍ではMRE、もしくは「Cレーション」と呼ばれるパック入りのレトルト戦闘糧食が支給されとるんやけど、これがまあ自衛隊の戦闘糧食2型と同じようなスタイルになっとるんや。

もともと米軍のレーションも、瓶詰めや缶詰から始まったんやけど、今ではこのMREが主流になっとるわけや。

せやけど、このMRE、噂によると「すこぶる不味い」と評判が悪く、兵士らからは「食べ物に似た何か別のモン」やら「食うのを拒否したくなるメニュー」やら、そらもう散々な言われようやったらしい。

特に初期のMREは歴史に残るレベルで酷評されとって、ちょっとずつマシにはなってきたらしいけど、それでもいまだに「うまい」とは言われへんみたいやな。

一説によると、「美味しすぎると兵士らが戦時でもないのにおやつ感覚で食い散らかすから、あえてマズくしてる」っちゅう話もあるんや。実際、米軍の「ギブミーチョコレート」でおなじみのミリタリーチョコも、そういう理由でわざと不味く作られとるらしいで。

せやけどMREのメニュー自体は意外と豪華で、今では20種類以上もあるねん。チキンやビーフといった定番の肉料理に加えて、マカロニやらケイジャン料理の「ジャンバラヤ」まであるんやで。しかもベジタリアン向けのメニューまで用意されとるっちゅうんやから驚きやな。

さらに、瓶入りのタバスコにソルト、シュガー、ピーナッツバターなんかの調味料、クラッカーやコーンフレークバー、パンケーキなんかのスナック類までついとる。デザートにはゼリーやチョコ菓子、ガムまで入っとるし、粉末ジュースやインスタントコーヒー、ココアなんかの飲み物もあるんや。

ちなみに、食後の甘いもんは血糖値を上げて満腹感を出すためにあるんやけど、この記事を読んでる女子高生ならみんな知ってるよな?(知らんかったら、これを機に覚えといてや!)

とはいえ、年々改善されたっちゅうても、ショッキングピンクの粉末ジュースの色もヤバいし、味は「合成洗剤」なんて言われる始末。

日本のミリタリーフリークの間でも、MREの味には苦笑いすることが多いみたいやな。

2017年に行われた日米共同方面隊指揮所演習「ヤマサクラ」では、日米文化交流の一環でミリメシの食べ比べが行われたんやけど、米軍のMREを食べた陸自の3人の男女自衛官がパッケージを見て怪訝な顔をしたり、顔をしかめたり、挙げ句の果てには女性自衛官が「オエーッ」て表情を浮かべてたらしいで。

ちなみに、田辺節雄さんの漫画「続・戦国自衛隊」でもこの話が出てくるんや。戦国時代にタイムスリップした自衛隊員たちが、現代の食生活とちゃう質素な食事に慣れたところに、突然米軍のMREを食べてしまい、高カロリーすぎて腹を壊して次々と厠(かわや)に駆け込む、というオチがついとるんや。いやもう、これリアルにありそうやなあ。

そんなMREやけど、日本でも通信販売で手に入るんやで。興味ある人は試しに買ってみるのもええかもしれんな。

ところで、「レーション」っちゅう言葉は本来、戦闘糧食だけを指すもんちゃうねん。実は、軍隊が兵士に支給するマッチやタオルなんかの配給品全般を指す言葉なんやで。

せやから、日米共同演習のときには「自衛隊の“美味しい”戦闘糧食が欲しい!」って米兵がめっちゃ多いらしいで。なんや、羨ましがられるのはちょっと気分ええな!

戦闘糧食II型のまとめ

  1. 長らく続いた缶詰型の戦闘糧食I型は2016年で陸自では調達終了。
  2. 味とメニューの豊富さはII型の圧勝。
  3. 袋は市販品より約2倍ほど厚く丈夫。
  4. しかし、外装の耐久性や賞味期限はカンメシの圧勝。
  5. 加熱用ヒーターも付属。
  6. 米軍兵士も合同演習でほしがるこの美味さ。
  7. 現在のII型の外装には「転売禁止」の文字が・・。

このようにまとめたで!

参考書籍
別冊ベストカー 陸自マニア! 三推社/講談社 2007年刊
そこが変だよ!自衛隊 大宮ひろ志