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レーダーサイトでの領空監視は24時間体制、3交代勤務で緊張の連続。

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網走分屯基地の三次元レーダーFPS-4。グラスファイバー製のレドームは、過去、白色カラーであったが、近年は特徴的な暗緑色カラーも多い。

上記写真の典拠元 航空自衛隊公式HP
http://www.mod.go.jp/asdf/special/webmagazine/vol11/

山の頂上で気が抜けない24時間態勢の空域監視はまさに最前線です。航空自衛隊北部航空警戒管制団第45警戒群(北海道当別分屯基地)では百人以上もの人員がいます。

もともと当別分屯基地は昭和29年に米国空軍が開設したレーダーサイトで当時、米兵と米軍属が240名ほど居住しており、当別はだいぶ活気付いていました。

その後、昭和34年にレーダーと兵舎2棟が自衛隊に移管されました。勤務する隊員たちはサイトの分屯基地内に併設している宿舎で寝起きし生活しています。

もちろん、このレーダーサイト自体に100人が詰めて勤務しているわけではありません。要員は50名程度です。

レーダーサイトでは電源が確保できなければレーダー装置を作動させることができません。このため、サイトではいかなる時も電源を喪失しないよう、非常用電源の確保も万全です。

北海道では奥尻島の山頂にレーダーサイトが設置されています。島へはCH-47Jによる物資輸送が行われ、隊員への物資補給が欠かせません。

航空自衛隊の分屯基地(Sub air base)の種類

航空自衛隊の分屯基地(Sub air base)には主に、レーダー基地(レーダーサイト)と、地対空ミサイル基地の二つがあるのだ。

レーダーサイトでは主に日本の領空に近づく外国の航空機を監視したり、外国の無線を傍受したりするのが任務なんだ。

一方、地対空ミサイルが配備されている分屯基地は航空自衛隊の基地や施設を敵の航空機や大陸間弾道弾から防空するのが任務だよ。

通常、これらの分屯基地は基地に比べて敷地は広くないし、ヘリポートのみだけど、北海道の八雲分屯基地だけは航空自衛隊で唯一滑走路を有する分屯基地なのだ。

この滑走路は基地の滑走路と比べてそん色なく、大型ジェット輸送機も離着陸可能で、95年に函館空港で起きたハイジャック事件では警視庁のSAP(SATの前身部隊)隊員を秘密裏に展開させるために空自のC-1輸送機が八雲に降り立ったこともあるのだ。

戦争が起きた際に代替滑走路として使用されることを想定しているほか、民間機の緊急着陸の際にも使用が想定されているんだよコナン君。

なるほどぉ。分屯基地はどちらも航空自衛隊の任務上、重要な施設であり、欠かすことが出来ない施設なんだね!

ゴルフボール”から”ガメラの甲羅”へ?

レーダーサイトの象徴ともいえるのが、前述したまるでゴルフボールの様な球形ドームのレーダーJ/FPS-2です。現在はさらに高性能なレーダーが配備されており、まるでガメラの甲羅のようなユニークなカタチをしたレーダーもあります。

これは日本が開発した防空用の固定式警戒管制レーダー装置「J/FPS-5」と呼ばれるレーダーなのです。ステルスや弾道ミサイルも補足できる超高性能レーダーですが、一基あたりの設置費用が100億円以上とあまりに高額すぎ、配備は打ち切りとなりました。

今後しばらくはJ/FPS-2で運用されますが、後継のJ/FPS-7の開発も進められています。いわゆる”丸見えステルス”です。

サイトを一般人が見学できる?

年に一回、開庁記念日に一般人も見学ができる場合がありますが、行われない年もあります。

機密のカタマリである自衛隊レーダー施設は当然、レーダーそのものから付近の木々の様子まで写真撮影が制限される場合もあります。

私服の警務隊や保全隊に「ようこそ!」されて写真を撮られ、公安警察と情報共有される覚悟があるのなら行ってみるのもいいでしょう。

サイトのメシは美味いのだろうか?・・ダレが作っている?

ははっ♪食いしん坊だよね。さて、レーダーサイトと一言で言っても、いろいろな部隊が置かれており、総務、人事、その他基地全般に関わる事務を行う群本部や、メイン部隊の監視管制隊。

それにレーダーを保守整備する通信電子隊がいるのだ。そして、さらに補給、施設、車両、警備、厚生、給食、会計、消防、除雪などといった、サイト運営に関するあらゆる任務を遂行するための「何でも屋さん」が業務隊です。

ご飯を作るのも業務隊のお仕事なのです。福岡と佐賀の県境の山頂に位置する背振山分屯基地は、元自衛官で漫画原作者の武論尊氏が勤務した部隊としても知られています。

隊員はやはり九州出身者が多く、毎日の食事はできれば郷土の料理が食べたいとの声が多いことから、同サイトの隊員食堂では給養隊員が日々その声に応えているそう。そのなかでも、佐賀の郷土料理とも言える「シシリアンライス」が人気だそう。これはメシの上に生野菜と、いためた牛肉を載せた料理で、佐賀県の喫茶店では定番なんだそうですよ。無論、隊員にアキが来ないようにアレンジもしているようです。

ううむ、レーダーサイトと一言で言っても、いろんな役割を持つ部隊がそれぞれ配置されているんだね。どの部隊もサイト運営には欠かせないんだね!

 

そんなレーダーサイト勤務になるには・・・?

レーダーサイトには、幹部の要撃管制員と曹士の警戒管制員が配置されていますが、当然、勤務する隊員は航空自衛隊の中でも高い状況判断能力と機密保持能力を持つ者が選ばれます。

航空自衛隊の職種でも戦闘機パイロット同様、最前線ですから、希望者の倍率は高く、なれるのは一握りの適格者だけです。僻地だからと言って、決して島流しなんかじゃ・・・ありません。

レーダーサイトでは殉職事故も起きうる

山の上のレーダーサイトは静かで空気の良い(薄い)高原の別荘地に思えるかもしれません。

しかし、これが北海道の奥尻島や当別などの真冬の積雪地なら話は別。

敷地内から、サイトに通じる道路までの除雪はもちろん、航空自衛隊の航空施設隊が自前でやっていますが、過去にはあるレーダーサイトで、サイトへ通じる防衛道路の除雪作業において車両ごと谷へ転落するなどして、2名の殉職者も出ています。

レーダーサイトの警備・防衛について・・ダレが警備している?

MOLIBITO[守人] Vol.2 (電撃ムックシリーズ)

MOLIBITO[守人] Vol.2 (電撃ムックシリーズ)

4048678698 | 芦川淳 | アスキー・メディアワークス | 2009-05-18

さて、そんな重要施設であるレーダーサイトの警備ってどうなってるのでしょうか。山の上に戦車がいるのでしょうか。ゲリラ・コマンドゥ攻撃に対してどのような体制を取っているのか、ご紹介いたします。

サイトの警備を行うのは航空自衛隊基地警備隊。隊員用には、64式小銃9ミリ拳銃が配備されています。航空自衛隊の基地警備隊が配備する64式小銃には、ダットサイトとフォアグリップが装備されており、なかなかオシャレな”CQB特化仕様”に仕上がっています。

しかし、空自には戦車といった戦闘車両は当然無く、陸自と色違いのOD単色カラーになった「軽装甲機動車」が唯一の頼みです。

世界的に見ても戦車を持つ空軍というのはおそらく無いでしょうから、特別変Jasdf_lavな事ではありません(むしろ、戦車があるほうが変!?)。当然、陸上自衛隊が貸してくれるわけでもありません。

また、普段、陸自隊員が分屯基地内に警備要員として、いてくれるわけでもありません。

このため、警備要員は航空自衛隊員(業務小隊)であり、自前で警備しなければなりません。

最近になって、陸自と空自合同によるサイト警備訓練が行われるようになりましたが、有事には真っ先に敵の特殊部隊からゲリコマ攻撃によるロケット弾攻撃で壊滅させられる恐れがある重要施設なだけに、今後の防御力向上が期待されています。

ただ、空自の大型の地上兵器としては、VADSと呼ばれる対空用の多銃身機関砲があります。

なお、航空自衛隊で最強の陸戦部隊は「基地警備教導隊」で、全国の基地警備隊へコンバット・トレーニングを施す一方、有事には空自が自前で空自の関連施設を防護する特殊部隊的活動を行うものと見られています。

まとめ

  1. レーダーサイトAWACSは外国の航空機や弾道ミサイルを監視し、無線の傍受も行っている。
  2. レーダーサイトは要撃管制もする航空自衛隊の分屯基地
  3. レーダーサイトは機密性が高く、一般公開されてもレーダー自体は撮影禁止が多い。
  4. レーダーサイトには任務ごとに各種部隊が配置されている
  5. レーダーサイトの警備は空自が自前で行う
  6. レーダーサイトのごはんは美味しい
  7. 未確認飛行物体がレーダーにとらえられれば、直ちに戦闘機がスクランブル発進を行う
  8. スクランブルのために24時間体制でパイロットは待機している
  9. 侵犯機には国際緊急周波数による呼びかけや、信号射撃などにより、警告を行う
  10. 警告に従わなければ日本の基地に強制着陸させられる

このようにまとまりましたが、日本の空は24時間、レーダーサイトの警戒監視によって守られていることがよく分かったよね。

参考文献 日本防衛秘録/守屋武昌 MAMOR 2013年5月号


記事の執筆者・著作権者 jieitaisaiyou.com


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