陸上自衛隊特殊作戦群

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M4A1_ACOG

陸自が初めて「特殊部隊」と正式に明言したSFGpこと特殊作戦群。創設の背景にあるものは?

「特殊部隊」とは一般的に言って、一般兵員から秀でた者を選抜した精鋭のみで構成され、特別な訓練を受けている部隊と国際的に定義されます。陸上自衛隊初にして、唯一の特殊部隊である特殊作戦群。略称、SFGp。同部隊は第一空挺団や中央即応連隊と共に中央即応集団「CRF」の隷下部隊となっており、千葉県船橋市の習志野駐屯地に戦闘要員約200人、後方支援隊員100名規模で編成されています。

陸上自衛隊全部隊の中で随一、対テロ能力や人質奪還能力など、現代の不正規戦に対応しうる高い能力を備えています。特戦群隊員らは高い空挺降下能力に水中浸透能力、とくに遠距離潜水能力を持ち、隠密上陸にも長けているともされます。なお、海上自衛隊には特別警備隊と呼ばれる特殊部隊が編制されており、自衛隊では現在この二つの部隊が唯一の公式な特殊部隊となっています。ただ、裏には借金ダルマで使い捨ての元自衛官で構成された非公式の不正規戦専門部隊が‥‥、それはない。それでは具体的に部隊の概要や装備について詳しく迫ってみましょう。

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“防秘”で秘匿された部隊の全容。元隊員が訓練や装備を口外すると逮捕される可能性も・・

防衛省では特殊作戦群の編成式典は公開しても、訓練や装備品は一般にほとんど公開しないため、ここに記載したものはあくまで諸外国の特殊部隊の運用や装備から推察したものであり、実際の運用や装備と異なる可能性があります。当然、陸上自衛隊きっての特殊部隊であることから、防衛省では特殊作戦群の部隊の詳細や訓練などは、暗○用のUSPタクティカル以外ほぼ完全に秘匿しており、部隊についての写真や情報は「中央即応集団」編成式典時の報道写真などを除いて、ベールに包まれています。

日本の特殊部隊 2017年 03 月号 [雑誌]: ストライクアンドタクティカルマガジン 別冊

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その写真に写った隊員もまた異様であり、素顔をさらした指揮官とは対称的に、実際に作戦を行う隊員は甲武装にバラクラバを被るという今までの自衛隊からは考えられない不気味な姿です。このような隊員個人の顔貌の秘匿は、単に雰囲気を煽っているわけではなく、少人数のゲリラが都市部の重要施設や、浄水施設、鉄道やインフラを破壊するコマンドゥ攻撃の対処や、対ゲリラ戦闘が主任務であることを表していると言えるでしょう。また、部隊の概要や装備、訓練内容などは防秘に該当し、隊員には厳しい守秘義務が課せられているため、警察のSAT同様にいったん特殊作戦群に所属すると友人や家族であっても一切、口外できません。それどころか、同じ自衛隊員であっても特戦群は所属を明かせないとされます。「ウチの彼氏さんが特戦群なんだけど訓練マジヤバイらしいょ。今度SATと一緒に東京オリンピックの警備するって言ってたし」などとtweetする方が仮に出たとすれば、単なる空想か、でなければ隊員が守秘義務違反を犯している可能性が無きにしもあらずでしょう。このような事情から、軍事評論家の間でも特殊作戦群の装備や訓練は同盟国アメリカ軍の特殊部隊との比較から類推せざるを得ないようです。

特殊作戦群隊員は男性のみ

また、平成24年7月11日の防衛省男女共同参加推進本部決定によりますと、これまで一部部隊や職種において女性自衛官の配置制限が行われてきましたが、2016年になると突如として防衛省が海自特殊部隊に女性隊員の入隊を認めるという決定を下しています。しかし、陸自特殊作戦群においては女性の任用を決定したという発表はないため、現在も女性隊員はいないものと考えられています。現在のところ、同部隊に関する断片情報としては初代群長であった荒谷卓氏(退官)の著書などの証言などにより、少しずつ明らかになっていますが、防秘のため一切不明でしょう。

黎明の笛 KDP版
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イスラム国(ISIL)に狙われ始めた海外赴任の日本人商社マン!日本人への明確な攻撃がついにはじまったのか?

2015年、イスラム国によってジャーナリストの後藤健二氏および、警備会社社長の湯川遥菜氏の二名が加害されるという事件が発生しましたが、これを受けて安倍総理が自衛隊による救出作戦を立案したとも一部で報じられました。しかし、実現はなりませんでした。また、2016年も世界各地でISILとその連携組織によるテロ活動により多くの犠牲者が出ており、なおも日本人を含む多くの人々が加害されています。2016年7月1日にバングラデシュの首都ダッカで発生したテロ事件では、レストランで食事中の人々が加害され、イタリア人のほか、日本人の男女7人も犠牲となりました。この事件ではイスラム国が犯行声明を出していますが、以前からイスラム国は日本政府がアメリカ政府と共にイスラム国を潰すことを表明し、ISILと戦う近隣諸国に対して2億ドルを拠出することが気に食わないとして、明確に敵であると日本に意思表示しており、すべての日本国民は日本国内外問わず、見つけ次第必ず加害するという宣戦布告をしています。すでに日本国内ではイスラム国の関係者と連絡を取っている者、またシンパとしてネット上でイスラム国の活動に支持を表明している者などは、警視庁公安部や各道府県警察警備部公安課が適宜リストアップして把握に努めていると山谷国家公安委員長は会見で述べていますが、さらに驚くことに米政府の情報によれば、イスラム国の傭兵には、とっぽい人生を夢見て国を飛び出したのか、わけのわからない”日本人”も数人が参加しており、彼らが傭兵として訓練を受けて実戦を経験したのちに、日本へ帰国してテロを敢行する可能性があるとも報じられています。実際、すでに愛媛の日本人女性(29)が外国籍の夫と共にイスラム国の勢力圏に入ったことが週刊文春で報じられています。イスラム国の構成員はドラッグ中毒であるともされ、誰彼構わず復讐し、女子供にも一切の慈悲が無く、すぐ加害対象になります。また、イスラム国は2015年にネット上で「東京の悪夢が始まった」という主旨のツイートを発しており、今後東京がテロに狙われる公算が高まっています。2020年には東京オリンピックを控えており、日本政府はこれまでにない高度なテロ対策を迫られ、SATの訓練動画を再び公開するなどテロ抑止に躍起になっていますが、特殊作戦群の訓練はいまだ公開されていません。しかし、特戦群ではそのような国内でのテロ対策及び、海外での邦人救出など任務拡大を見据え、様々な作戦に対応できるよう、日々訓練が着々と行われているものとみられています。

特戦群はどの部隊を手本としたか

特殊作戦群はアメリカ陸軍の特殊部隊であるグリーンベレー、デルタフォースを編成・装備・訓練の手本として発足しているとされます。ただ、自衛隊特殊部隊はDボーイズと違って、その存在を日本政府および防衛省が明確に公表しています。研究意欲旺盛な隊員が多く、自費にてアメリカのPMC(傭兵派遣会社)、あるいは傭兵スクールなどに研修へ出向いて技術を習得する者が多くいるというエピソードは、特戦群の精強さを語る際に例としてよく持ち出されるでしょう。産経新聞社の報道では、隊員を的の両脇に立たせ、10m以上離れた場所を移動、もしくは走りながら拳銃の弾を標的に命中させる特別な訓練を行っています。また、軍事フォトジャーナリストの菊池雅之氏によれば、2013年に日本人10人を含む人質が加害されたアルジェリア事件で、自衛隊特殊部隊が出動していれば、人質の多くを安全に救出できた可能性が高いと指摘しています。

「使用武器は銃身が短い小銃M4に夜間も使えるダットサイト(光学照準器)を装着したもの。暗視ゴーグルつきのヘルメットをかぶり、全身を黒い服で固めた特殊部隊は、テロ組織を一掃したでしょう。自衛隊は『100人の人質がいたら、100人を助ける』という動きを意識している。今回のように犯人がトラックに人質を乗せて移動しようとしたら、当然トラックのタイヤを狙い移動を止めます」(菊池氏)

引用元 女性自身公式サイト
http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/crime/6082

上記の記事では政治部記者の方のお話として「現行法では、自衛隊が海外で邦人を輸送することに制限がある。隊員の安全が確保されているときに限られ、輸送手段は航空機か船舶に限られる。陸上での輸送ができない。さらに武器を使用する際は正当防衛に限られている。この点を改正しなければ」とも指摘されている通り、アルジェリア事件まで自衛隊は、海外でテロや紛争に巻き込まれた邦人を救出するといった場合は、船または航空機による輸送しか行えませんでした。陸上を自衛隊の装甲車両でコンボイを組んで防護しながら空港または港まで連れてこられなかったのです。しかし、日本政府は事件の起きた同じ年に在外邦人保護のための陸上輸送を可能とする自衛隊法の改正を行いました。これにより、陸上自衛隊は邦人救出のための新装備としてオーストラリア製の「輸送防護車」を新たに配備しています。

特殊作戦群は現地情報の収集も任務となっている

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※写真は海上自衛隊ジブチ基地の警備にあたる陸上自衛隊第一空挺団員。

自衛隊が海外で活動する場合、現地の治安に関する情報を事前に収集する必要があります。その際に情報収集を行うとみられるのが特殊作戦群です。イラク復興支援派遣では、本隊派遣前に特戦群の隊員がサマワ周辺の治安情報収集を行ったとされています。近年のソマリアのアデン湾における海賊対処行動においては、海自航空隊が現地へ派遣されていますが、海自基地警備のため、陸自からは第一空挺団の隊員50名程度も派遣されています。今回のソマリア派遣でも事前に特殊作戦群が情報収集にあたっていた可能性は十分に考えられるでしょう。

自衛隊施設のテロ警備チェックも任務

一方、日本の軍事アナリストで株式会社危機管理総合研究所代表取締役所長、特定非営利活動法人「国際変動研究所」理事長、静岡県立大学グローバル地域センター特任教授である小川和久氏によれば、陸上自衛隊特殊作戦群はラーメン屋の出前もちに変装して駐屯地へ侵入するなど、自衛隊施設のテロ警備チェックも行っています。このときは出前のオカモチ内に仕掛けられた発炎筒が火を噴いたそうです。

典拠元 http://sriic.org/backnumber/20110519.html

CQBのプロ集団「特殊作戦群」が使うワンランク上の特別な武器

 

図説 現代の特殊部隊百科

図説 現代の特殊部隊百科
4562052872 | リー ネヴィル | 原書房 |2016-01-27

前述したとおり、特殊作戦群では過去、自分たちの使用する武器や装備品をUSPけん銃以外、公開したことはありません。しかし、防衛省が一般公開している入札に係る公文書や元米軍兵士の証言によって、ある程度陸自のほかの部隊では使用されていない特別な銃M4A1_ACOG器を配備していることが類推できます。通常、一般の部隊では89式小銃と9ミリ拳銃、M24スナイパーライフル、ミニミなどが配備されますが、特殊作戦群のメインアームズには、アメリカ軍のM4カービンを使用しているとされます。M4は、ある日本人の米軍兵士が、陸上自衛隊特殊部隊の親しい幹部から「M4に取りつけるためのダットサイトが欲しい」と頼まれ送ったところ、合衆国政府に無許可でダットサイトを不正輸出したとの罪で起訴されたという経緯があり、同兵士が後に出した声明文にてM4の配備が発覚しています(ただし、防衛省ではこの”事件”自体を「事実無根」としています)。この証言以外にも、http://www.thegunzone.com/という外国の権威あるサイトにて、アメリカ国防総省が行っている対外軍事援助プログラムであるFMS対外有償軍事援助を利用して、日本がM203グレネードランチャー、QDSS-NT4サイレンサーが付属したコルト社製M4を購入していると指摘されています。

さらに特戦用のスペッシャルな装備として配備されている可能性があるのが、MP7サブマシンガンです。自衛隊がMP7なんて中二病臭い・・・と思われるかもしれませんが、自衛隊の公告に「ヘッケラー&コッホ社」と「4.6mm短機関銃」という記載があるので、MP7サブマシンガンの可能性が高いと見られています。なお、試験用との記載はなく、納入場所は陸上自衛隊関東補給所ですが、陸上自衛隊の一般部隊にMP7が配備される可能性は極めて低く、特殊部隊である特殊作戦群への配備が妥当と言えるでしょう。今後はオカモチに仕掛けられたMP7が火を噴く事態もあるのでしょうか。そんな岡持ちありえません。

参考文献

http://www.epco.mod.go.jp/kokok/27-350/announcement20120919204553.pdf http://www.mod.go.jp/gsdf/gmcc/hoto/hkou/11hk039.pdf

さらに平成21年(2009年)度装備品等(火器車両関係)に係る各種契約希望募集要項には、銃器メーカー「ウィルソン・コンバット社」の名称があり、同社のM870ベースのコンバット・ショットガンを採用したものと見られています。同じく、当該募集要項にて公開された装備品で、対物ライフルの名称もあり、バレットと見られています。

バレット社のM82対物ライフルを撃つ米国海兵隊員。

バレットM82は対物(アンチ・マテリアル)ライフルと呼ばれ、装甲車両などを攻撃する際に用いられます。なお自衛隊では対人狙撃銃を公開していますが、対物狙撃銃を一般公開していません。さらには米国警察のSWATや日本警察のSATの装備品としても知られ、CQBに必須の大きな音と閃光が出る閃光発音筒、いわゆる非致死性のスタングレネードやフラッシュバンと呼ばれるものも装備しています。CQBはClose Quarters Battleの略で近接戦闘のことです。自衛隊において行われているCQB訓練は、陸自普通科が旧陸軍の毒ガス製造工場や各演習場に新設されている市街地訓練場を使って行うほか、航空自衛隊の基地警備教導隊や基地警備隊でも同様に行われています。余談ですが、CQB特殊訓練を実施する業者「田村装備開発」社長の田村氏は、かつて埼玉県警察特殊部隊ラッツに所属していた元警察官。さらに同社の教官には元警察特殊部隊のほか、元自衛隊特殊作戦群もいるとのことで、彼らから訓練を受けるのはサバゲーマーにとってステイタスとなるそうです。同社のタクティカル・トレーニングは、現職自衛官からエアガン遊びのサバゲーマーまで大人気です。

特殊作戦群隊員になるには・・・

特殊作戦群の隊員が左胸に着用することが許されたバッジ、それが「特殊作戦き章」。日の丸と剣をバックに、鳶と榊の葉、自衛隊の桜星を配した意匠は、もはや飾り文句など必要ないほど、ストイックなデザインです。特殊作戦き章の装着を許された特殊作戦群隊委員になるには、当然厳しい選考が行われます。特殊作戦隊員選抜試験の受験資格者は、原則として空挺及びレンジャー資格を有する優秀な3等陸曹以上です。第一空挺団特殊作戦群の母体ともなったことから、その多くが第一空挺団からの選抜となっているようですが、創設当初は第一空挺から特殊作戦群へ移る者は、「裏切者」のような扱いをされていたとも、前述の荒谷初代群長が証言されています。左の写真は第一空挺団の画像です。ただ、志願者は全国の陸自部隊から募っているようで、見込みのある隊員は連隊長などの推薦を受けたうえで選抜試験を受験できるようです。しかし、選抜試験は体力もさることながら、とくに精神面や問題対処能力の優劣を極限まで見極められるので全国から集まった連隊随一の優秀な隊員であっても落とされまくるのが常であったそうで、全国の連隊長から抗議が来たという逸話も、前述の荒谷氏が述べられています。特殊作戦群隊員の給与は当然、特殊部隊向けの給与制度である「特殊作戦隊員手当」が適用されていますので、隊員には厳しい任務に見合った待遇が保証されます。なおこの「特殊作戦隊員手当て」は特殊部隊以外でも一部指定されており、西部方面普通科連隊の一部隊員(おそらくレンジャー小隊)にも支給されています。

特殊作戦群まとめ

  1. 特殊作戦群は陸上自衛隊が公式に認める陸自随一の特殊部隊である。
  2. 特殊作戦群の訓練内容や装備は公(おおやけ)にならない。
  3. 特殊作戦群に関するネットの書き込みや雑誌の内容は、どこまで事実かネタか判別困難。実は欺瞞工作か!?
  4. 特殊作戦群はゲリラ・コマンドゥ攻撃に対処、または自らゲリラ・コマンドゥ攻撃を行う。
  5. 特殊作戦群はラーメン屋に変装し、発煙筒の入ったオカモチを持ち、駐屯地の抜き打ちテロ訓練をしている。
  6. 特殊作戦群はH&K USPタクチカル・エディション(消音サイレンサーつき)を使っている。
  7. 特殊作戦群をサバゲで気取るなら、マルイのMP7とUSPがおすすめ。
  8. 特殊作戦群に女性はおそらく、いない。海自特殊部隊はついに女性配置制限を撤廃したが・・・。
  9. 特殊作戦群第一空挺団の兵士同様に特別な死生観を持つ。
  10. 陸自装備にM4って意外と似合うかもしれないですよね。
  11. 特殊作戦群はおそらく「agony(苦悶)」「hurt(苦痛)」「pain(痛み)」「Love it(それらを愛せ)」を実践している。

このようにまとめました。いずれにせよ、テロや有事で特殊作戦群が出動なんて事態はくれぐれも起きないよう、社会の平穏無事を祈るのみ。



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