自衛隊の女性パイロット

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自衛隊に女性パイロットはいるの?もちろん!将来的には戦闘ヘリや戦闘機のパイロットまで女性自衛官が任用される予定です。

MAMOR(マモル) 2016 年 05 月号 [雑誌] (デジタル雑誌)

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B01D0VVER8 | 扶桑社 | 2016-03-19

 

 

日本の女性パイロットの歴史

まず日本国内における女性パイロットの先駆けは大正11年(1922年)3月21日に三等飛行機操縦士免状を取得して『日本で最初に航空操縦士免許を取得した女性』とされる故・兵頭精さん。一方、兵頭さんより9年早く、アメリカ国内で飛行機を操縦していた日本人女性とされるのが南地よねさんという女性。ほかにも雲井竜子のペンネームで知られ、NHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」のモデルの一人とされている今井小松さんや、1934年、日本人女性パイロットとして初めて、自ら操縦して海外渡航を行った西崎キクさんなどがおられます。ううむ。日本の空を目指した女性も昔からパワフルですよね。

それでは我が国の自衛隊女性パイロットをご紹介させていただきます。

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航空自衛隊の女性パイロット

まずは航空自衛隊から一文字裕子1尉。福井県出身で防衛大卒の彼女は、C-1輸送機のパイロットでさらに教官でもあります。彼女の同期であり、C-1機墜落事故で殉職した藤本あい3佐(2階級特別昇任)の供養のために操縦を極めるとのこと。

次も同じく空自C-1機長の逢坂麗1尉。彼女は海が嫌いだったから航空自衛隊に入隊したという明快な女性パイロット。

海上自衛隊の女性パイロット

さて、今度は海上自衛隊から。まずは、SH-60Jの機長、下大追香織1尉です。彼女は航空学生の身長制限ギリギリで受験し、見事に合格しました。夢をあきらめないことが道を開く鍵なんですね。次にご紹介するのは、同じくSH-60Jの操縦士、黒木利佳2尉。笑顔がチャーミングな彼女は飛行機が好き。海が好き。そしてヘリが大好き。一機50億円のSH-60Jヘリコプターのスティックを預かる身分になるには、並大抵の努力ではかないません。今度は海自の大型固定翼、P-3C機長の渋谷寿子2尉をご紹介いたします。高校卒業後、航空学生合格、厚木航空基地にてP-3Cを飛ばす彼女は、フラワーアレンジメントが趣味。しかし、グリーンのフライトスーツに身を包み、海自マークの刻印されたフライトバッグを片手にタラップを上る姿は凛々しい。父もまた海上自衛隊のパイロットであった彼女は、迷うことなく海上航空の道へ。パイロットになるために握力が必要だと知ると、彼女は毎日グリップマシンでトレーニングしたそう。

陸上自衛隊の女性パイロット

さあ、最後は陸上自衛隊の女性パイロットたちをご紹介いたします。大型ヘリCH-47パイロットの志賀雅代2尉は高校時代、弓道を極めていました。そんなおしとやかな彼女の人生を変えたのは自衛官募集のポスターであり、広報のチレンジャーでした。彼女は自衛隊体育学校で4年間、アーチェリーの選手候補でした。そして、陸曹操縦課程の試験に一発合格し、UH-1を経てチヌークのパイロットになった志賀2尉は、まさにエリート中のエリートです。なお、陸上自衛隊には航空学生のような最初からパイロット候補生を外部募集する制度はないので、部内で3曹になってから操縦士の選抜試験である陸曹操縦課程に合格する必要があります(年齢制限があります)。

※志賀1尉については2012年時点で、第一輸送ヘリコプター群に所属し、操縦教官を務めています。

自衛隊の女性パイロットまとめ

さあ、いかがでしたか。各部隊における女性パイロットの活躍と任用の一例でした。

 

不肖・宮嶋、再び。自衛隊レディース (イカロス・ムック)

不肖・宮嶋、再び。自衛隊レディース (イカロス・ムック)

486320017X | 宮嶋 茂樹 | イカロス出版 | 2008-01-29

 

これらの情報は宮嶋茂樹さんの写真集、「自衛隊レディース 空飛ぶ大和撫子」から、筆者が引用させていただいたものです。宮嶋茂樹さんといえば、自衛隊関連の写真集や著書を何十冊も出しているジャーナリストでカメラマン。その中でも、女性自衛官写真集は大変な人気を誇っています。この本は写真集ですので、実際に飛行中の彼女たち女性自衛官の写真が豊富。また、女性自衛官たちから自衛隊のパイロットを目指す受験生へメッセージが多数収録されていますので、自衛隊のパイロットになりたい女性、もちろん男性も必見です。パイロットだけでなく、政府専用機の客室乗務員の女性自衛官や、エーワックスの機上兵器管制官の女性自衛官も掲載されています。持っているとプレミア必須の自衛隊オタク必携の一冊です(ちなみにこれは続編であり、前作は絶版になり実際にプレミアがついています)。

2015年、自衛隊の歴史上、とんでもないことが起きた・・・。

さて、上に挙げた女性パイロットたちの操縦する機種には、大型輸送機もあれば対潜哨戒ヘリもありますが、自衛隊ではこれまで女性自衛官の戦闘ヘリや戦闘機のパイロットへの任用を行っておらず、限定された機種のみにとどまっていました。

航空自衛隊の亜音速中等練習機T-4。空自のパイロット候補生はこの機種で訓練を受ける。

ところが2015年。防衛省が女性自衛官の戦闘機パイロット配置制限を廃止し、女性の任用を決定しました。現在教育中で、2018年ごろに誕生すると見られています。さらに今度は2016年3月15日、防衛省では空自に続き、陸上自衛隊の戦闘ヘリパイロットに女性自衛官を任用すると突如として発表しました。

http://www.sankei.com/politics/news/160316/plt1603160013-n1.html

なんとも驚きのニュースですが、女性自衛官の戦闘ヘリや戦闘ヘリのパイロット任用は自衛隊史上初の試みとなりますから、しばらくは注目されそうですね。というわけで、勇ましくて男勝りの女性自衛官パイロットたちでした!

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